ボランティアで登校時の“旗振りおじさん”を始めてはや一ヶ月が過ぎた。今のところ週に二回であるが、朝の小学生の様々な表情が見えてきた。朝からテンションの高い子もいれば、5分前に起きたばかりで表情がない子もいる。「おはよー」と呼びかけると応答してくれる子が大半であるが、黙ったままの子もいる。信号の待ち時間に旗に興味をもって質問しにきたり、話したことがないのに近寄ってきて「こないだの運動会は熱が出て出れなかった」と報告しにきたり、「コンパスを買っておいてとお母さんに頼んでおいたのに買ってなくて逆切れされた」と大粒の涙を流しながら来る子もいる。チャペルに出入している子たちは、私や恵先生を見つけて駆け寄ってきて「今度教会行けるで~」と予告してくれたり「10月の賛美YouTubeで聴いたで~今回の曲は好き~」と報告してくれる。地域性もあるとは思うが純粋で自分の気持ちをそのまま表現する子が多い。牧師室の冷蔵庫には子どもたちが自発的に書いてくれた感謝の手紙(私はラブレターと呼んでいる)がたくさん貼られている。
 先日もキッズクラスに来ている子どもたちがこんな嬉しいことを言ってくれた。「昨日は教会に来るのが楽しみすぎてなかなか寝れなかった」逆に「教会に早く行きたくて6時に起きた~」という子も。当然、平日はなかなか起きない子が日曜日には自ら起き、家に帰ってきたら教会でのことをキラキラ楽しそうに話す子どもを逆に心配する親御さんもいるだろう。しかしもし私がクリスチャンでなかったとしても、キリスト教会の中身を知っていたら進んで自分の子どもを日曜学校へ送り込むと思う。無料で“生きる意味”や“人生の何故?の対処法”を教えてもらえ、一緒に遊んでもらえ、讃美歌を聴いて歌って音感が養われ興味を持てばピアノなどの楽器まで教えてもらえる。おまけに一般常識まで指導してもらえる。そして輝いて帰ってくるのだから、これ以上の場所はない。
 最近来られるようになった人も「職場では避けられていたけど、教会に来るようになって笑顔が多くなったようで人が声をかけてくれるようになった」と喜びの報告をくださった。主は確かに生きておられる。