“初心者に紹介したい教会”に関西カルバリーが入っていることは誠に嬉しいこと。最近もある方から紹介されて来られるようになった方が、本人のSNSで「教会の色んな様子が少しずつわかってきて、色んなお交わりをさせていただくなかで、私の心の家となっていきつつあります。」なんてことを書いておられるのを発見してとても励まされた。
 “初心者に優しい教会”そこは開拓初期から心がけてきた。サークルのようなただ“楽しい場所”を提供するのではなくキリスト教会として福音を伝える役割は全力で果たしつつ、その内容は初心者が来られても極力不安材料がないような工夫をしている。「アーメン」は多用するので、その意味を週報の中に書いておくとか、聖書や讃美歌を開いている間に朗読や歌が終わってしまうということもあるのでプロジェクターには出してはいるが、手元に残るの週報の中に聖書箇所もお祈りも賛美もすべて印刷している。牧師としてはなるべく教会内だけで理解できる言葉や専門用語を使わないように心がける。たとえば説教の冒頭「ハレルヤ!」と言わず「おはようございます」と一般的な挨拶をする。「クリスチャン」という言葉も疎外感を感じさせる可能性があるので「神さまを信じる人は」という表現に変えている。どうしても専門的な言葉を使わざるをえないときは、わかりやすいように説明を入れる。名前を呼ぶときには「〇〇兄弟・姉妹」とは言わず「〇〇さん」と呼ぶ。また音響や空調にも気をつける。小さなことかもしれないが、そういうことが新来会者の安心と居心地にも繋がると考えている。しかし教会ですから聖書から牧師が話しをすることは承知の上で、あるいは期待して来られているはずなので、そこは絶対にブレないよう“聖書”から日常生活の励ましになるよう紐解くようにする。実際にある宗教の責任者が、開拓12年目でどうして会堂が建ったのかを研究するため一度礼拝に出られたことがあったが「他宗教の私でもよく理解できました。違和感がありませんでした。これだと思いました。」と評価してくださった。他宗教の改革に貢献してしまった可能性はあるが、この路線は続けようと思う。