今月で関西カルバリーフェローシップの開拓は13年になる。当時の私にとって、関西での開拓伝道は未知の世界であった。24歳で東京へ出て仕事をしていたので、奈良で育ったとはいえ、知っている教会や牧師先生方はごく少数。どのようにしてここまでくることができたのかを探るために過去の「心のオアシス」を読み返してみた。11年前の6月(開拓2年目)にこのようなことを書いていた。以下に抜粋してみる。
関西での開拓は、単身赴任で、しかも子供たちは海外留学で、みんなバラバラ。人間的に計画していたこととは違うことも起こり、果たしてどうなることやら?といった心境でした。私の心を支えたのは、創世記28章に記されているヤコブがベテルという場所で経験した出来事でした。兄エサウの怒りにふれて逃げるようにして一人旅が始まりました。ヤコブは不安で満たされていました。自分がこれから行こうとするのは未知なる場所、兄から命狙われている恐怖、一人身の寂しさ、何もない荒野の旅をまっとうできるのかという心配・・・石を枕にして寝ているときに夢を見ました。一つのはしごが地の上に立っていて、天にまで達していて、神の使たちがそれを上り下りしている光景でした。そして神が彼のそばに立ってこう言われました。「わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」(28:15)それを見たヤコブは夢から覚めて悟りました。「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」私はこの言葉にどれだけ励まされたかわかりません。そしてスタート時点から私の背中を押すかのようにして助け手を備え、救われる人たちを与え、不思議な導きばかりが起こりました。そのことを書き出すとこのスペースでは全く足りません。まことに主がおられたのです。
自分で書いた文章であるが改めて励ましを得た。開拓2年目も現在も同じように主の恵みが伴っている。そしてこれからもそれは続くのです。