聖書を読んでいて恵まれた感想を述べてくださった方がいる。内容は、「これまで、聖書を勉強しようとして、最初は注解書を引きながら読もうとしたのですがとんでもなく時間がかかるので諦め、今は中身が理解できなくてもまず1回目は字面だけでも追ってみようと思って読んでいるところで、ちょうどエレミヤ書に差しかかったところです。『主よ、わたしは知っています。人の道は自身によるのではなく、歩む人が、その歩みを自分で決めることができないことを』(エレミヤ10:23)これを読んで、ハッとさせられました。というのは、これまでの長い人生において、自分の道は自分で決めて歩んできた、と当然のように思っていたからです。しかし確かに言われてみれば、神のご計画がある以上、ここに書かれているとおりであり、そのことに気付かないまま今まで生きてきたことに我ながら改めて唖然とさせられたと共に、それはその通りだなあ、と非常に感慨深い思いに浸りました。また、これまで自分で決めた道を後悔することもたびたびありましたが、実は神のご計画に沿って歩んできたと思うと、これまでの歩みにおいては自分のできる範囲で精一杯歩んできたのだから後悔する必要はないと思えてきて、少し気が楽にもなりました。さらに本論からは少し外れるかもしれませんが、1行目の『わたしは知っています。』というのは、わたしは知っているけれど、これを知らない(愚)者も結構多い、ということを言外に言っているようにも思え、そのことについても深みのある神の言葉だなあ、と思った次第です。」
 これを送ってくださった方は、人生の先輩でもあり社会的にも様々な経験をしてこられた方なので真実味がある。親は子どもが自立していく姿を見ることは嬉しいものであるが、牧師もメンバーの方々が自ら聖書やデボーションを通して恵まれておられるご様子に喜びを感じる。こうやって恵みをシェアすると、それは他者にも伝染していくものである。栄光在主。