キリスト教会の中で「神に委ねなさい」と教えられることがあるが、クリスチャン中には“委ねる”ことに関して誤った理解をしている方がおられるように思う。「何もしないで、事が起こるのを待つ」とか、「この道ですよ」と天から声をかけて指示されてそれに従うとか、ただ漠然としかその意味がわからないケースも多い。これは教会で、“委ね方”を正しく教えていないことが原因だと思われる。そこで私は、“委ねる”ことを、どのようにお伝えしたら良いのかを祈り考えた。与えられた言葉は、「ベストを尽くして、結果は神さま任せ」である。私たちの側ではできるだけの努力はして、その結果は、自分の望んでいなかったものであったとしても、それを神さまからの答えとして受けとめる、ということである。それが“神に委ねる”ことであると考えている。
以下はリック・ワーレン著「人生を導く五つの目的」からの抜粋です。
神は、あなたが最初の一歩を踏み出すのを待っておられます。力や確信が湧いてくるまで待っていてはいけません。恐れがあっても、感情が伴わなくても、正しいことを行ない、弱さを覚えながらも前進することです。これが、聖霊の働きに協力するということです。こうしてあなたの品性は整えられていくのです。聖書は、霊的成長を種や建物や子供の成長などにたとえています。それぞれのたとえは、積極的に関わることの大切さを教えています。種は蒔かれ、そして耕される必要があり、建物は突然でき上がるのではなく、建てられなければなりません。子供たちが成長するには、よく食べて運動をしなければならないのです。努力というものは、あなたの救いとは全く関係のないものですが、霊的成長とは深い関係があります。新約聖書では少なくとも八回、私たちがキリストの似姿を目指して成長していくために「あらゆる努力をするように」と教えられています。ただ座って、事が起こるのを待っていてはいけないのです。