“終末”における聖書預言の成就についての最終回です。前回から聖書預言の中でこれから順番に起こる出来事を書き始めました。エゼキエル書38章を通して、北(ゴグ/ロシ)とその連合国がイスラエルを侵略し、国の中心部まで侵略することがわかりますが、その最終段階で神さまのご介入があり侵略軍は滅ぼされ、ユダヤ人も異邦人も主を知ります。
 エゼキエル書39章には、敵から回収された兵器を燃やすのに7年、兵士の埋葬に7ヶ月かかると説明があります。この“7年7ヶ月”という数字は、ここでは割愛しますが、北からの侵攻が携挙(信者が天に上げられる)や患難時代(最後の審判の前にあるとされる時代)、再臨(裁きと救いの成就のためにイエスさまがこの地上に戻ってくる)とどのような関係にあり、そのタイミングなどを判定する重要な判断材料となります。
終末時代に入った前兆として順に起こった(起こる)出来事をまとめると①世界大戦、飢饉、地震。②イスラエル国家の誕生。③エルサレムがユダヤの支配下に置かれた。④北の諸国連合の侵攻。⑤世界統一政府。⑥10の王国が誕生する。⑦反キリストの出現。⑧平和と偽の安全時期。
⑨イスラエルと反キリストとの7年の契約。これが患難期の始まりになります。(③まで既に成就)
 そして以下に記す出来事は、時系列ではなくいつでも起こり得る事柄で、その時期については様々な説がありますが、どれも明確な聖書的根拠がないので私自身はどれも支持はしていません。その一つが黙示録に預言されている「暗黒」です。二つ目にマラキ書には「エリヤが現れる」とあります。イエスさまがお生まれになる前にバプテスマのヨハネが現れましたが、これはエリヤではありませんでした。三つ目は、第三神殿が建ち機能していることがマタイ福音書24章や黙示録に記されています。四つ目、Ⅰテサロニケ4章の教会(キリスト者)が携挙されるということです。携挙に関しては、ローマ書、ヤコブ書、黙示録などから読み解くと2千年前から、これから来る患難時代の間であれば、いつでも起こりえることなのです。ですから、「主が今日来られるかもしれない」という前提で主に仕える必要があるということです。