“終末”における聖書預言の成就についての第三回目です。前回は、聖書預言の中ですでに起こったことを書きましたが、今回はこれから順番に起こる出来事を記していきたいと思います。
 今から約2600年前に書かれたエゼキエル書の預言成就の舞台設定が、現代に整いつつあります。38章から読み解くと、まず北の諸国連合によるイスラエル侵攻が起こります。連合軍を導く人物(称号)はゴグ(英語読み:ロシ)です。これはクリスチャンもユダヤ人ラビたちも、現在のロシア北部を示す名前だという理解をしています。侵略時には各国の名前は変わっているかもしれませんが、地理の位置的には、ロシアの同盟国はイラン、エチオピア、ソマリア、ドイツ、アルメニアと言われています。それらの国々はイスラエルの北と南になりますが、侵略自体は北からとなっていて、驚くべきことは、その侵略にはアラブ諸国は参加しないことがわかります。そしてゴグ(ロシア)の侵略の目的は、アラブ諸国を助けるためではなく、自分たちの利益のためにイスラエルにある“富”を略奪することだというのです。しかしそこには侵略に反対する国も書かれていて、その国の一つがサウジアラビアで、その他に出てくる国名は現在の国名に置き換えると諸説ありますが、英国、アメリカなどの西側諸国やスペインと言われています。
 この侵略における神さまの目的は、ご自身が聖なることを諸国に対して示すためだと明確に預言されています。侵略軍はイスラエルの国の中心部まで攻略に成功しますが、神のご介入はその最後の段階で起こります。複数の連合国からなる軍なのでお互いがお互いに対して戦う、所謂“同士討ち”になり地震や疫病などの災難が降りかかり、イスラエルの神こそが主権者であることを示されるというのです。そして39章の預言通りであれば、ロシアの全部が滅びるわけではありませんが、大きな破壊によって世界の強国であり続けることは不可能になると思われます。そして不信仰であったイスラエルも神を認めリバイバルが起こるというシナリオです。
 次回は侵略軍が滅ぼされた後の戦後処理に関してです。