“今日まで守られ 来りしわが身 露だに憂えじ 行く末などは 
 如何なる折りにも 愛なる神は すべての事をば 善きにし給わん”
 これは毎年の年末感謝礼拝で捧げている聖歌292番の一節です。私にとって2021年ほど、この聖歌の歌詞が身に染みる年はありませんでした。今年は多くの崖っぷち経験をさせられた。まず年明け早々に、9年間、会堂をお借りしていた東大阪福音教会の牧師先生から、「諸事情あって今使っている土地と会堂を引き払って、石切チャペルに戻ることになりそうです。」という打診を受けた。数年前に、いずれは出なければならないことを想定して、能動的に役員さんたちと他所を探し回ったことはあったが、賃貸はあまりにも高すぎて購入したほうがよほど良い。しかしまだその時点では土地購入の話題は全くなかった。そしてそのまま数年間が経過した。今年になって受動的に“出なければならない”という崖っぷちに立たされた。ところが今まで聖別しておいた会堂&土地指定献金の額を調べると3千万円ほどになっていた。これを足掛かりにして「土地を買って、それを担保にして会堂を建てることができるのでは?」という機運が高まった。そこで祈りが引き上げられ、献げる方々が与えられた。土地探しは困難を極めた。ことごとく契約直前で破談になる。もう妥当な土地はないのではないかと思われた崖っぷち状態から、けいはんな線・吉田駅から徒歩9分、花園ラグビー場から300mに位置し、片側3車線もある道路沿いにある好立地な土地が突如舞い込んできて無事仮契約できた。その土地の値段は手数料など込みで計5400万円。なんと今年与えられた指定献金を加えると、寸分違わずそのままの額が与えられていたのです。
 そして先月、「石切チャペルから今年いっぱいで出て欲しい」との宣告に、「このイスラエルの民ならぬ関西カルバリーの民は行き場を失って路頭に迷うのか?」と思いきや、石切チャペルの裏隣のイベントホールを神さまは用意してくださった。“紅海が分かれる”とはこういうことであろう。創造主なる神さまに信頼する道はワクワクドキドキは多いが安心感がハンパない! 神の計画は妨げられることはない。