私たちの教会にとって、今月は大きな分岐点となる。土地購入&新会堂建設という想定外の大きな買い物に怖気づいていた牧師を励ますかのようにして様々な“しるし”が与えられた。まずは今年の4月に複数の建築会社の中から大手のハウスメーカーが選ばれた。通常はここまでのサービスはしないと担当者が言われるほど、建物的にも価格的にも私たちの希望に寄せた会堂を建ててくださることになった。しかも担当者は、昨年社内で最優秀賞を受賞したエリート社員である。自ら自転車で走り回って空き地を探し地主さんに交渉し様々な書類の手続きや神奈川県にある母教会まで出向いて書類の手続きまでしてくださる。そしてこちらの要求に応じて何度も仮設計をし直してくれる。まさに微に入り細を穿つ仕事をしてくださる。本来私がしなければならない部分の多くを担ってくださり牧師としてかなりの負担が軽減された。この手の大きなメーカーだと私たちのような小さな規模の建築は、利益も小さく時間をかけることは損失に繋がるはず。しかし惜しみなく助けてくださる。しかも60年保証してくださるので建物に手抜きはできない。
 行き場所がない私たちの教会が石切チャペルを出なければならなくなった時、好条件で場所を提供くださったのは、すぐ裏隣にあるイベントホールだった。コロナ禍なのでどこにも貸す予定はないという。壊れていたスポットライト類を全部直し、ホールの殺虫、消毒、清掃して私たちに明け渡してくれた。どうしてクリスチャンではない人たちが、そこまでしてくださるのか? 人間の側には様々な理由はあるのかもしれないが、確かに主の働き以外に考えられません。かつてエジプトの王パロの心をかたくなにしたのも主であった。またバビロンに捕囚されていたイスラエルの民をエルサレムに帰還させ、しかも神殿建設を促し経済的にも助けたのは、異教の国ペルシヤのクロス王だった。誰が彼らの心を動かしたのか? 聖書には主がなされたことだと記録されている。
 内外から新会堂の為に用いて欲しいと献金や自作のポストカード、カレンダー、証本など送られてくる。主の働きは凄すぎる!感動しかない。