「風は思いのままに吹く。あなたはその音を聞くが、それがどこからきて、どこへ行くかは知らない。霊から生まれる者もみな、それと同じである」(ヨハネ3:8)
 これはイエスさまが、律法と伝統を厳格に守り行なうパリサイ派のユダヤ人宗教指導者であるニコデモに話された内容の一部である。風は目で見ることはできないが、揺らぐ枝葉で風があることを知ることができる。神や聖霊も目で見ることはできないが、人の人生が変えられることを通して存在していることを知ることができる。
 千葉県にあるシロアム・キリスト教会の牧師・鈴木啓之先生は、元ヤクザであった。大阪府生野区に生まれ、17歳でヤクザの世界に入り、17年間欲望のままに人生を送り、ある時、自ら招いた過ちから同じ組織の仲間を含め数千人に命を狙われ、死の恐怖に怯えながら逃亡生活を過ごしていた。そんな最中、教会を訪れ、そこから劇的な回心の末、神学校で学び牧師になった。1998年3月、世界中のリーダーが集まるアメリカワシントンDCで行われた米国国家朝食祈祷会において、     日本人として初めて壇上に上がり、自らの「人生再出発」その体験メッセージを証した。そのことがメディアでも取り上げられるようになり、彼がモデルとなり「親分はイエス様」という映画にもなった。その国家朝食祈祷会でのメッセージ後、後ろの方で一人の男性が叫び声を上げた。そしてこう叫んだそうです。「私は今、イエスが生きていることを目撃してしまった!」彼はユダヤ教のユダヤ人でした。目の前で、全身総イレズミ・指なし男が、今は牧師となって、「イエス・キリストこそ救い主!私の人生を変えてくださった!」との証に衝撃を受けたのです。これも見えない聖霊さまのお働き。
 使徒行伝4章の記録です。癒しを行なったことを議会から尋問されたペテロは言った。「この人(イエス)による以外に救はない!」そして彼らにいやされた者がそのそばに立っているのを見ては、まったく返す言葉がなかった。イエス・キリストは、昨日も今日も生きておられます。