ラインホルド・ニーバーの祈りと詩を紹介します。
 「神さま、変えられることのできるものは、変えていくエネルギーをください。しかし、変えられないものに対しては、それを、受け止めていく忍耐をください。そして、このことは変えることができるのか、変えることのできないものか、それを見極める英知をください。」

 神が置いてくださった所で咲きなさい。
 仕方ないと諦めないで咲くのです。
 咲くということは、自分が幸せに生き、他人も幸せにすることです。
 咲くということは、周囲の人々に、あなたの笑顔が、私は幸せなのだ、ということを、示して生きることなのです。
 神が私をここに置いてくださった、それは素晴らしいことであり、ありがたいことだと、あなたのすべてが、語っていることなのです。
 置かれていた所で、精一杯咲くと、それがいつしか、花を美しくするのです。
 神が置いてくださっている所で咲きなさい。

 人は、自分の願いや夢が実現する未来を受け入れることはできるが、自分の願望とは正反対の“今”の現実や人生の汚点とも言える過去を受け入れることは難しいようです。何故でしょうか? それは“自分が生きる”ために生きているからです。聖書が教える“愛”(自分に死んで、他者を生かす)生き方に方向転換したら、新しい世界が見えてきます。 
 福山市には「ホロコースト記念館」があり、ユダヤ人の迫害の事実(写真や映)やユダヤ人を助けた人たち、アンネの部屋(隠れ家)を実物大で再現したものがあるそうですが、そこを訪れた教会のメンバーが一番印象に残ったことをニュースレターで書いておられました。それは、ユダヤ人孤児院の子供たちが強制収容所に送られる時に、ユダヤ人ではない院長が、子供たちに寄り添うために収容所に子供たちと共に行き、ガス室で子供たちと共に命を落としたこと。そして院長の言葉「称賛を得るため、愛されるためではなく、愛するために私は存在するのです」
 聖書の価値観と人生の目的を知ると、恐れが無くなる事を教えられた。