実話クリスマスに起きた奇跡「20ドルから始まった物語」の3シリーズの最終回・・・1971年のクリスマス。アメリカに住む青年ラリー・スチュワート(23歳)がレストランで無銭飲食をしたことから始まります。起業した会社の2度の倒産。その後勤めていた会社から解雇されて無職に。そんな状況の中、彼がクリスマスに20ドル札を貧しい人たちに配り始めると不思議なことが起こり始めた。翌年彼は長距離電話の会社を立ち上げ懸命に働きます。そして継続して毎年クリスマスにサンタの格好して20ドル札を困っている人たちに配りました。プレゼントすればするほど会社の業績が伸びていき、大富豪と呼ばれるまでに裕福になりました。それからも名前や身分を隠しながら毎年27年間プレゼント活動を続けたのです。サンタクロースの装いでプレゼントを配る姿から、彼はいつしか「シークレットサンタ」と呼ばれるようになりました。
 ラリーは、2006年にテレビカメラの前で突如、自分の正体を明かします。それは彼が食道ガンに侵されていて、シークレットサンタを続けていくことができないということと、思いやりの輪を広げていって欲しいというメッセージを伝えるためでした。そして2006年の活動を最後に次の年、彼は世を去りました。それからその年のクリスマス、「シークレットサンタはいなくなってしまった……」と悲しむ人々の前で奇跡は起きたのです。街に何人ものシークレットサンタが現れたのです。27年間、ラリーが行なってきた思いやりの活動に共感し、彼の遺志を継いだ人たちが新たなシークレットサンタとなり20ドル札を配ったのです。そしてシークレットサンタ活動は現在も続いています。
 47年前のクリスマスに20ドルから始まった親切が、一人の人生を救い、その親切が何十倍、何百倍にも大きくなって、今もなお広がり続けているのです。もしかしたら、あなたが何気なくしてあげた親切が、今ごろ誰かの人生を大きく変えているかもしれません。神さまの私たちに対する最大の親切は、イエス・キリストをこの地上にプレゼントするということでした。その愛の行為によって、救いが全世界に広げられたのです。