TVアニメ『ちびまる子ちゃん』(フジテレビ系)で、ネット上で大反響が起こった回があったそうです。
 話題のエピソードは『おかあさんの日』の巻で、内容は、親友・たまちゃんから“母の日のプレゼント”について切り出されたのをキッカケに、まる子は母・すみれへの贈り物に思い悩んでいました。しかしプレゼントを渡そうにも所持金はたった250円しかない。ひとまず250円で買えるものはないかと、まる子は商店街へ足を運ぶ。そこでたまたま見つけたのは、とある雑貨屋さん。まる子はこのお店で親切な店員のお姉さんと出会い、ハンカチをプレゼントすることにした。そして数あるハンカチの中から、まる子が選んだのは280円の“花柄ハンカチ”。値段が少しオーバーしてしまったが、お姉さんの計らいでまる子は無事にハンカチを購入することができた。ハンカチをプレゼント用に包んでもらい、さらに母親へのメッセージカードを用意する。もともとは自分の株上げのためにプレゼント選びをしていたまる子だったが、いつしか本気で母親を喜ばせようと一生懸命に……。 
そして来たる5月の母の日。まる子は例のハンカチを手渡すが、ここで母親が同じハンカチを持っていたことが発覚する。まる子は「何さ、こんなもん!」とハンカチを奪い取り、「もう持ってるものなんてちっとも嬉しくないじゃん! まる子のなんか嬉しくないじゃん、こんなもの!」とせっかく選んだハンカチをくしゃくしゃにしてしまう。部屋でひとり泣きじゃくるまる子。一方すみれは似顔絵と“いつもどうもありがとう”と書かれたメッセージカードを見つけ、まる子の想いを知る。そしてもともと持っていた花柄のハンカチをまる子に差し出し、「これお母さんのハンカチ。まる子にあげる。だってお母さん、まる子のくれたハンカチがあるんだもの」と満面の笑みを浮かべた。というものでした。
 同じプレゼントをするにしても形式的なものなのか、もしくは“気持ち”が込められているかで、その物の価値は大きく変わるものです。
 神さまからのプレゼントは、御子イエス・キリストです。私たちの罪の身代わりに十字架にかかりました。それは命がけの“気持ち”でした。