リバイバリストとして広く知られているイ・ソンボン牧師(1900~1965年)は、次のように感謝したそうです。「私は、自分の元手がゼロの状態で生きてきたので、貧乏になるかと思ったが、かえって金持ちになった。驚くなかれ! 私の資本がどれくらいあるかというと、およそ12億円である。なぜか? 私の身体を作ろうとすれば、ドイツのような科学が発達した国でも、2億円するという。19歳の時に妻に出会ったため、それだけでも、もう4億円である。さらに、愛する娘が4人いるため、すでに12億円の財産がある。私は家に帰るたびに、自分を12億円所有している富豪だと考え、感謝している。もし神さまが私を呼ばれて死んだとしても、損することなど何もない。なぜなら、神さまが下さったこの高価な身体をお返しするだけだからだ。私はこのような人生観をもって生きているので、私の人生はいつも平安で感謝なのである」
 「どんな時でも人は笑顔になれる」渡辺和子著の中から、もう一つ・・・
 修道服についている大きなポケットを私は「神さまのポケット」と呼んでいます。挨拶や笑顔を、たとえ返してもらえなくても、傷ついたり腹を立てたりするのではなく、自分から挨拶や微笑みをするたびに、神さまへお渡しできるものがポケットに貯まっていくと考えるのです。神さまへお渡しできるものをポケットに貯めておいて、一番いい時に一番いい人に使ってくださるようにと、神さまと約束するのです。私も年齢的にあちこちに出かけていける機会が少なくなっていますが、そんな時にも「今、さみしい思いをしていらっしゃる、おじいちゃま、おばあちゃまがいらしたら、神さま、私の代わりにその方を慰めてください。誰かよこして、そして言葉をかけてください」とお願いするのです。そのためにも、「神さまのポケット」にたくさん貯めておかなければいけません。嫌な方とすれ違っても笑顔を見せる。その笑顔は、見た目には相手の方に対してでありながら「それも神さまに差し上げます」という思いで実行するのです。すると不思議なことに、ちっとも損した気がしなくなります。

 つまらない日々も“神”を絡めると得した気分になります!