大学を卒業し、何年か働きましたが、大きなストレスと抱えていた問題が原因で、うつ病になり、仕事ができなくなりました。私という人間は、本当に無価値で、役に立たない存在になってしまったと思いました。何をしても、何を見ても、頭は絶望感でいっぱいで、自分の感情は全く動かなくなっていました。そんな時、Fちゃんは私を教会へ誘ってくれました。自分自身でも、見捨ててしまいたくなるような私を、Fちゃんはまるで宝物のように大事にしてくれました。「私の目にはあなたは高価で尊い」その言葉が心に響きました。しかし、私はその頃、人に会うのがつらい時期で、教会へ行くことができなくなりました。あんなによくしてくれたFちゃんに対しての罪悪感から、連絡もできなくなっていました。それから、三年ほど時間が経ちました。その間に私は、教会も、聖書も、神さまも、全て忘れようとしていました。そんな私を、再び、Fちゃんは教会へ誘ってくれました。「東京に教会ができたよ」と。でも、私は、本当に行くことが怖かったのです。Fちゃんは私の行く日にあわせて仕事を休んでくれました。久しぶりに会ったFちゃんは、「会いたかったぁ!」と私を抱きしめてくれました。それから、私は一人でも教会へ行き、後ろの方に座り、誰にも話しかけられないように逃げるように帰る日々が続きました。しかし、私の心は確実に変えられていきました。メッセージで、「弱さは神の戸からの聖なる容器(いれもの)であり、神ご自身が宿りたもう至聖所である」と聞いたとき、私の涙は止まりませんでした。私の人生にマイナスとしか思えなかった弱さが、プラスへ変わった瞬間でした。この神さまと歩んで行きたい。そして、私は2004年、教会で受洗しました。私はうつ病になったことで、神さまと出会えました。頑固で傲慢な私は、自分の弱さを知ることができ、神さまに降参できました。そして、その弱さが私の宝物となりました。今は、とても平安です。何故なら、私の心の弱さの中に神さまが住んでいることを日々実感できるからです。私の人生をマイナスからプラスへ変えてくださった神さまに感謝します。 (ブログ「ことばのSweets」より引用)