修道院が盛んだった時代に、アントニオという修道士が修道院に入りました。彼は長くそこで修練して、もう大丈夫だろうと自信を持って修道院を出ました。その時、ちょうど修道院の門前で靴屋さんが靴を直していました。修道士は彼に自分の靴を直してもらい話しかけました。
 修道士「家族は何人ですか?」
 靴 屋「子供8人に、妻と私の10人家族です。」
 修道士「収入はどれくらいあるのですか? 家族がそんなに多くては靴を直すだけではお金が足りないのではないですか?」
 靴 屋「・・・・・」
 彼は何も言わずにただ黙々と靴を直し、少ししてからこう答えました。「先生、私はただ主に仕える人たちが、長く楽に靴をはけるように最善を尽くすだけです。私の家族のことは神さまが責任を持っていてくださいますから。」それを聞いた修道士は、自分の足りなさを悟りました。

 私は神奈川県の大和カルバリーチャペルで20年副牧師としてお仕えしてきました。そして今から7年前に神さまが押し出すかのようにして関西の地での開拓伝道へと導かれました。私にとっては荒野へ出された気分でしたが、「神さまが責任を持っていてくださる。」という信仰が、私を支えました。この7年間奇跡の連続です。奈良の集会は公民館から追い出され、カトリック教会内の一室で開拓伝道を始めました。東大阪で行なっていた集会は、マンションの集会室から追い出され、他教団の東大阪福音教会が、日曜日に会堂を貸してくださいました。そして今では、石切チャペルで午前と午後の礼拝をするようになりました。追い出される度にバージョンアップしていくのです。そして何よりも素晴らしいことは、主のためにベストを尽くす人たちが教会に集まってきて恵まれ助けてくださっているということです。堺チャペルも、この奇跡の延長上にあります。これからどんなドラマが繰り広げられるか、楽しみで仕方ありません。主にある人生は楽しすぎます。ハレルヤ、感謝します!