私が何年も前にアメリカのあるブックストアーに行ったときに、一枚のポストカードを手にして、衝撃と感動を覚え購入しました。そこには、作者のトマス・ブラックシェア氏が、描いた絵とその説明がありました。
テーマは「赦し」。右手に木槌を持ち、左手に大きな釘を持った一人の絶望して倒れそうな男が、イエス・キリストによって、後ろからしっかりと抱きかかえられている姿です。その抱えているイエス様の両手には、その男が釘で打ちつけて傷跡が残っています。足元には、イエスさまの十字架で流された血とゆりが咲き乱れています。これはイエスさまが「野のゆりを見なさい。明日は炉に投げ入れられてしまう野の草さえ、神はこれほどに装ってくださるのだから、あなたがたによくしてくださらないはずがないでしょう」とお話された時に用いられた花です。 私たちは、罪人は罪人です。自分がいつも中心であって、制御することはできません。その罪がイエスさまを十字架に釘付けしているのです。でも幸いなことは、そんな私たちを見捨てず、抱き抱えていてくださる神さまの愛があるということです。この愛に応えながら生きることが、人生の目的です。やがて天国において、「あーあなたも神さまの愛の故に、ここに来ることができたのですね!」そんな同窓会が始まります。