ドイツ南部のバイエルン州出身のリーヴァイ・ストラウスは、1853年にサンフランシスコに移住し、金鉱周辺でテントを作る仕事をしました。ある日、彼に10万個以上の大型テントを軍に納品してほしいという注文が入ってきました。彼は、借金をして工場と職人を増やし、日夜働き、10万個のテントを作りました。ところが、軍への納品の道が閉ざされてしまい、破産寸前にまで追いやられました。頭を悩ませていたある日、彼は金鉱村の鉱員たちが集まって座り、古びたズボンをつくろっている光景を目にしました。金鉱での日課を終えた労働者たちが破れた衣服をつくろう姿は、よくある風景でした。ところが、その瞬間、リーヴァイは、困難な状況を打開する解決策を思いつきました。彼は、厚いテントの布でズボンを作って売り始めたのです。ズボンは飛ぶように売れていき、それが今日、世界的に有名なリーバイスのジーンズになりました。
 人生で問題は避けられません。しかし、どんな問題に遭遇しても、大胆な信仰によって前に進まなければなりません。問題ややみの大きさに圧倒され、サタンの脅し文句におびえるのではなく、「問題が大きければ、神さまの答えも大きい」と信じて行動することさえできれば、勝利をつかむことができます。挫折の中でも神さまを見上げて信仰の火を燃やし、大胆な信仰によってその環境を解釈するなら、奇蹟が起こります。「私は必ず勝利する」ナ・グァンホ著より

 ワシは、そのひなを育てて、巣立ちすることができるように、訓練を行なうそうです。親ワシは、巣をゆすって、ひなが巣から落ちるようにさせると、ひなは必死になって羽をばたつかせます。親ワシは、それを追いかけて、ひなが地面に落ちる前に、自分の翼でひなをキャッチします。これを繰り返して、ひなが空を飛べるように訓練するというのです。
 どうして、ひなにとって過酷なトレーニングをするのでしょうか? それは独り立ちできるようにするためです。この訓練がなくては、ひなは生きていけなくなるのです。神さまは、時として手荒い扱いをなさることがありますが、それは全て「愛」が背後にあるということなのです。