人は皆弱さを持っています。あなたも、肉体的、情緒的、知的、そして霊的な弱さや欠点を抱えていることでしょう。また、経済的な問題や人間関係の問題など、自分ではコントロールできない問題に悩んでおられるかもしれません。ここで大切なことは、あなたがこれらの問題にどう対処するかです。通常、私たちは自分の弱さを認める代わりに、自己弁護をしたり、言い訳をしたり、隠そうとしたり、憤ったりします。しかしそれでは、神がその問題を通してなさろうとしておられる働きを妨げることになってしまうのです。神はあなたの弱さに対してあなたとは違った考え方を持っておられます。神は言われます。「わたしの考えは、あなたがたの思いを遥かに越えたものだ。」そのため、神はしばしば私たちの思いとは全く逆のやり方で働かれます。私たちは、神がお用いになるのは私たちの長所だけだと考えがちですが、むしろ、神はそのご栄光のために私たちの弱さをお用いになるのです。主イエスは、自分の必要を素直に認める人を「心の貧しい人」と呼ばれました。これが、神に祝福される人に見られる心の態度です。(人生を導く5つの目的より抜粋)

 聖書を読めば、神さまがどれほど不完全な、ごく普通の人間を用いて驚くべき働きをなさるかがわかります。イエスさまの弟子たちを見ると、ペテロは気性が激しく感情的な人でした。トマスは疑い深い人でした。そして会計係にユダという盗人を採用されました。旧約聖書に出てくる人たちも同じです。「勇士」と呼ばれたギデオンはセルフイメージが低く自信のない人でした。「信仰の父」と呼ばれたアブラハムは、一度ならず二度までも、自分を守るために自分の妻を妹だと偽りました。もし、神さまが完全な人しかお用いにならないのであれば、神さまの働きはすぐにストップしてしまうでしょう。なぜなら私たち人間の中に、欠点のない人など一人もいないからです。不完全な人を用いてくださることは、私たちにとって、大きな励ましであります。神さまはあなたの限界によって制限されるお方ではありません。ごく普通の人に神の偉大な力を現されるのです。
「わたしの力は弱いところに完全にあらわれる。」(聖書)