ある男性が耳鼻科の先生に自分の奥さんのことを相談していました。
「最近、ウチの奴は、耳が遠くなったみたいなんだよ。声をかけても全然答えないんだよ・・・」そこで医者はこのようにアドバイスしました「ではどのくらいの難聴になっているのか、調べるために、初めは10メートルぐらいの距離から声をかけてみて、それでも返事がなければ、もう少し近づいて、5メートルぐらいから話しかけてみて、それでも返事がなければ、1メートル以内で話をしてみてください。そうしたらどの位、耳が遠くなっているかわかりますよ。」男性は、家に帰って早速実験してみました。家に入ると、キッチンの方から、とても良い香りがしてきたので、玄関から奥さんに声をかけました。「今日の夕食は何かな?」返事がありません。そしてキッチンの入り口のあたりまで行って聞きました「今夜の夕食は何ですか?」何も返事がありません。今度は、キッチンに入り、奥さんのすぐ近くで聞きました「今夜の夕食は?」すると返事がありました「これで3度目なんだけど! また同じことを言わせるの?!」結局、このご主人の方の耳が遠くなっていたというお話であります。
このジョークを先週のメッセージの冒頭でお話しすると、ある方からこのような反応がありました。「最初のジョークのところ、いつも奥深いものを感じます。オチの予想は、できませんでした。旦那さんが奥さんに声をかけても返事がない=奥さんが聞こえない、と自分中心に結論を出した、最初の判断が間違いでした。」
この方が感じられたように、確かに、私たちは一方的に物事を見て判断してしまうことがあります。問題が起こった時、自分以外の誰かや、回りの環境のせいにしてしまうのです。しかし、自分自身に何か非があるのではないか?という謙虚さが、早期問題解決の糸口になることが多いと思います。「どうして日本にはクリスチャン人口が少ないのか?」という問いに対してキリスト教会は、「仏教国だから」などと答えますが、教会が人々をつまずかせている可能性もありえると反省の日々です。