ビル・ウィルソンが12歳の時に両親は離婚して、母親と二人暮らしを始めました。しかし母親は育てることが困難になり、ある日、フロリダのある街の通りに12歳のビル少年を置き去りにしました。3日間、夏の太陽の下、通りにある排水管の上に座っていました。勇気を奮い起こして、目にいっぱいたまった涙をぐっとこらえて待ちました。しかし母親は二度と戻ってこなかったのです。その通り沿いに住んでいる一人のクリスチャン男性が、少年が数日、同じ場所に座っているのに気づきました。食べ物を提供して、「日曜学校のキャンプに行かないか?」と尋ねました。「キャンプって何?」とビル少年が質問すると、「それは、きっと君も気に入ると思うよ。同じ年の子供たちが、たくさんいるし、ソフトボールをしたり、泳いだり、素晴らしい集会もあるんだ」彼は日曜学校キャンプのための費用を払って、ビル少年をキャンプに送り出しました。水曜日の夜の集会で、生まれて初めてイエス・キリストが自分のために十字架で死んでくださり、共に永遠に生きることができるように、よみがえってくださったという話を聞きました。そして説教者が、イエス様を受け入れたい人は講壇の前に集まるように呼びかけました。ビル少年は、すべてを理解できたわけではありませんでしたが、前へ進み出てひざまずきました。前に出た子ども達のために教師が行って一緒に祈り始めました。しかし、ビル少年は街角に捨てられたときの汚い服装だったからか、誰も来てくれませんでした。彼は一人で祈りました「イエスさま、どうか僕の罪を赦してください。僕の人生をおささげします」その瞬間から、自分の未来は決して今までと同じではないことがわかりました。彼は牧師となり、ニューヨークにある教会の日曜学校は世界で一番大きく成長しました。今でも送り迎えのバスの運転をしているそうです。ビル牧師は言います。「自分が捨てられたときのことを思い出しながら、同じ境遇にいる自分自身を拾ってバスに乗せてるんですよ・・・」

 皆、誰かに助けられながら生きています。一人ぼっちだと感じている人も安心してください。一番どん底で、主があなたを支えておられます。