聖書には、主人がしもべに、ある者には5タラント、ある者には2タラント、ある者には1タラントを預けて旅に出るという話が出てきます。5タラントと2タラント預かった者は、それで商売をして倍儲けたが、1タラント預かった者は、地の中に隠して主人のものを用いようとしませんでした。結局、主人が帰ってきたときに、前者は褒められ後者はおしかりを受けることになるのですが、神さまは私たちにノルマを課せられることはありません。ただ、神さまが与えてくださった人生を、主のために管理しているかということが問われるのだと思います。「自分の人生だから自分が好きに生きて何が悪い。自分の努力で得た地位、自分の力で得た財産は、自分の血と汗と涙の結晶だ」と考えている人は、その頑張りは素晴らしいものであると認めます。でもそれは1タラントの人生なのです。このような生き方をする人は、必ず失うことを恐れるようになります。しかし、自分の家も車も仕事も友人、家族、自分自身も、神さまからの預かり物と考える人は、不安や心配がかなり激減します。

 以下は、「人生を導く5つの目的」リック・ワーレン著からの抜粋です。
 人生は神さまからの預かりもの・・・この地上における私たちの時間、エネルギー、知性、機会、人間関係、そして財産などはすべて、神から大切に管理するように任されている賜物です。私たちは、これらを管理する立場にあるわけです。この管理という概念は、神がいっさいのものの所有者であられるという認識に基づいています。聖書によれば、「世界とその中にあるすべてのものは主のものである。地球とその中に住むものはすべて主のものである」のです。
 この地上にいるわずかの間、私たちが本当の意味で所有しているものなど何一つありません。すべてのものは、私たちがこの地上にいる間、神が一時的に貸してくださっているにすぎません。あなたが生まれる前は神のものでしたし、あなたが死んだ後はまた誰かに貸し出されるのです。ただしばらくの間、持たせていただいているというだけなのです。