故ハ・ヨンジョ先生の言葉は、今でも心に響くものがあります。マタイ福音書10章30節からのメッセージの一部分をお分ちします。
 「また、あなたがたの頭の毛さえも、みな数えられています」とあります。神は、毎日抜け落ちる髪の毛まで、どのように数えておられるのでしょうか。神が天地を創造される前に私たちを選ばれたというみことばも、どうにも理解できません。人間の常識ではとうてい理解できません。そのように細やかに徹底して私たちのことを知っておられ、髪の毛の数まで数えておられる方が神なのです。「ですから、心配したり、恐れたりしてはなりません。髪の毛さえもみな数えられる神が、ましてあなたの一挙手一投足をご存知でないでしょうか。あなたの悔しさをご存知ないでしょうか。今、あなたが悔しい目にあっていることを、神はすべてご存知なのです」と言っておられるのです。それにもかかわらず神が沈黙しておられるなら、その沈黙に私たちは同意しなければなりません。神を信じる者であれば、必ず覚えておくべきことが一つあります。世には偶然はないということです。偶然に起こる出来事は一つもないのです。ですから、クリスチャンは、「ついてない」という言葉を口にしてはなりません。すべてのことは必然です。クリスチャンに起こるすべてのことは、神の摂理であり、ご計画なのです。世で悔しい目や苦しみにあう時、神を恨んではなりません。そのようなときは、さらに神に拠り頼まなければなりません。必ず神が私たちを良い道へと導いてくださると信じなければなりません。特に、私たちの人間的な考えでは到底理解できないようなことが、この世にはたくさんあります。そして、自分や自分の環境が困難に陥るとき、私たちはたましいを見る目を持たなければなりません。良い御心が必ずそこにあります。

 「空の鳥を見なさい。種蒔きもせず、刈り入れもせず、倉に納めることもしません。けれども、あなたがたの天の父がこれを養っていてくださるのです。あなたがたは、鳥よりも、もっとすぐれたものではありませんか」(マタイ6章26節)