これは実話です。アメリカのベリーという女性には、大きな夢がありました。それは、自分のように貧しさのゆえに勉強できない子供たちのために学校を建てるということでした。ある日、祈っているうちに思いついたことがあって、大富豪のヘンリー・フォードを訪ねました。そして彼に、学校を建てるための寄付を募ったのです。話を聞いていたヘンリー・フォードは、コインを1枚差し出しました。それは屈辱的な拒否の表現でしたが、ベリーさんは失望せず、祈った後、そのコインで種を一袋買い、それを空き地に蒔いて育てました。毎年少しずつ種の量は増え、数年後には農場に変わりました。ついに建物を建てることができたベリーさんは、もう一度ヘンリー・フォードを訪ねました。「数年前にいただいた1枚のコインによって、成し遂げた成果を見てください。」ヘンリーは、コイン1枚で建物を建てたという言葉が信じられず、農場に建った学校を見に行きました。そして、深く感銘を受けた彼は、学校のために100万ドルを寄付しました。
 ベリーさんは、現実的には、とうてい学校など建てることができない1枚のコインで、学校を建てることができたのです。どうしてでしょうか? それは現実ではなく、信仰を働かせたからです。小さな一粒のからし種ほどの信仰があるならば、それは現実に奇跡を生み出すということです。そしてそれは死に対する解決さえ与えるものなのです。

 私たちにも何の足しにもならないコイン一枚のような現実があるかもしれません。それは、経済であるかもしれないし、能力や学力かもしれません。また健康や精神的にも十分でない弱さを覚えることもあるでしょう。でも、それらの現実に対して、私たちは肩を落とすのではなく、主に祈るのです。それは神さまにお委ねするという一粒の種のような信仰の表れです。神さまは不思議な知恵を与え、道を備え、助け手を送ってくださるでしょう。旧約聖書に、カラスがエリヤという人物に肉を運んだという記事がありますが、そんなことが本当にあるのでしょうか? 私は現代でもあると信じています。実際に体験済みです。