ある教会の牧師の話です。牧師夫婦がスーパーに行くと、おもちゃコーナーから離れない息子さんといつも戦いが起こるそうです。母親がどんなに叱ったりなだめても言うことを聞きません。結局父親が登場することになります。「きっと僕の手からおもちゃを取り上げるんだ」と、警戒の目つきで父親を見つめます。しかし、父親は笑って言います。「おまえは本当にこのおもちゃが欲しいんだね。」自分が願っていることを父親が関心を示すと、子どもは緊張と警戒を解きます。そして父親は続けます。「おまえが欲しがっているおもちゃ、お父さんも見ていいかい?」するとその言葉に素直に従います。父親はおもちゃをよく見てから言いました。「これ、本当にかっこいいね。やっぱりおまえはおもちゃを見る目があるなぁ。でも、ここに小さい子どもが遊ぶおもちゃって書いてあるぞ。」おもちゃに記された対象年齢を見せると、子どもは「本当だ」と言いました。父親が「じゃぁ、これは小さい子のために置いておいて、他のを見に行こうか」と言うと、子どもは何事もなかったかのように父親に素直について行ったそうです。
 
 実は、私たちも、子どものように意地とエゴで凝り固まっているので、自分の願い通りに事が進まなければ、その場でジタバタしてしまうのです。親は子どもの最善を知っている以上に、神さまは私たちが本当に幸せになる道がどこにあるのかをご存知なのです。私たちが状況に振り回されないで、冷静に物事を見極めることができる秘訣は、「神さまの時と時期」を優先し、「神さまのタイミング」に委ねることを学ぶということです。そして「イエスさまなら何とかしてくださる」ことを信じ続けるということです。
 私も今までの人生の中で、さまざまなテスト(試練・訓練)がありました。でも、この秘訣を用い始めるようになってから、心配して悩み続けることがなくなりました。そればかりか、苦難を肥やしにして生きることができるようになりました。悩んでいても何の解決もありません。あなたも、“おめでたい人生”を送ってみられてはいかがでしょうか?!