一般の成功法則は「自己実現するためにはどうしたらよいか」と語るものが多くあります。それゆえに自己啓発という言葉があります。これには何も問題がないようですし、魅力も感じてこの手の法則に飛びつく人たちも多くいます。しかし、聖書が教えている成功する秘訣は「神実現」にあります。「自己実現」と「神実現」には大きな違いがあります。「自己実現」は「今の私は、まだ自分が望む地位や存在価値に到達していないから、そこにたどり着くために頑張ろう」という概念が潜んでいます。時には明確にそれを主張しているものもあります。つまり、その人のセルフイメージは、まずは根本的に低いところにあって、そこから這い上がるという図式であります。這い上がるために、どうするのか・・・ということを教えるのです。でも、這い上がれない人や、這い上がる気力のない人は、どんどん振り落とされてしまいますし、諦めてしまうのです。そしてまた他の方法を見つけては、それで這い上がろうとしては、失敗の繰り返しであります。
 しかし聖書が教えている人間の地位は、神が創造したものの中で、最初から最高の地位にあるということです。これ以上ないほどの成功を遂げた姿こそが、私たち本来の姿なのです。イザヤ書43章に「わたしの目には、あなたは高価で尊い。わたしはあなたを愛している」ということ・・・私たちは、もともと最高の地位にいるものとして創造された・・・というところからのスタートなのです。神さまがわたしを愛していることを知ることが重要なのです。私たちの努力は必要ありません。「努力する」のではなく、「知ること」で道が開けてきます。
 聖書が語るセルフイメージによれば、私たちはまだ得ぬ地位を獲得せよというのではなく、本来のステイタス(地位)を回復するだけでよいのです。王様に子どもが生まれたら、その子は自己努力ではなく、ただ「王様の子どもだから」という血筋によって王位を継承することができるのです。         (「聖書に隠された成功法則」より抜粋)

 全て人は「神の子ども」です。そこに気づくことができますように。