ある人が、古本屋で一枚の古い地図を安く買いました。それを買った価格より少し高い値段で売ろうとしましたが、結局その地図の買い手は見つかりませんでした。彼はその地図を売ることも捨てることもできず、本棚の隅に押し込みました。ある日、歴史学の教授である友人が家に来ました。いろいろと話をするうち、ふと地図のことを思い出して、言いました。「随分前に古本屋で買った地図があるんだが、一度見てくれないか? もちろん、そんなに大したものではないだろうけどね・・・」その友人は難しい頼みでもなかったので快く引き受けました。そして本棚から持ってきた地図を見てすぐ、友人は驚きの声を上げました。その地図は、ルイ14世の当時に王の命令でパリの市街地を描かせた地図だったのです。地図は1650年代に描かれたもので、当時のお金で計算すると100万ドル(約1億円)以上の価値のある宝物でした。彼は溜息をつきながら友人に言いました。「私がもう少し早く知っていたら、今よりいい暮らしをしていただろうに。しかし、誰のせいでもないよ。私が知らなかったせいだから・・・」
ニック・ブイチチは、四肢欠損症で生まれたオーストラリア人です。彼は物心ついたころから自分の人生の意味も価値も見いだせませんでした。神に「どうして僕を手足のない形に作ったのか?」と問い続けていました。ある日、神さまから「あなたはわたしを信じるか?」この質問に「はい、信じます」と答えたときに全てを受け入れられるようになったと彼は告白しています。そして「たとえ手足があったとしても平安は得られないことに気付きました。この世には、僕に満足のいく答えを与えてくれるものは何もありませんでした。自分は何者で、何の価値があり、どこへ行くのか・・・イエス・キリスト以外に答えを見つけることはできなかったのです。」
絶望しか残っていない人物に、生きる意味と希望を与えることができる宝が、あなたのすぐ目の前にもあることに気づかないのは、大損です!