私はスポーツは得意ですが、水泳だけは苦手でした。小学3年生の夏休みに私は夏期限定のスイミングスクールへ行くことになりました。それまでの自己最高記録は、どう頑張っても15メートル。1ヶ月足らずの水泳教室で25メートル泳げるようになるとは想像もできません。案の定、私は一番泳げないクラスに入りました。しかし何日通っても足をつかないで25メートル泳ぎ切ったことはありませんでした。いよいよクラスの最終日のテストです。全く自信はありません。私の番になり、スタートして泳ぎ始めた時に、いつもとは違う状況に気づきました。私のすぐ目の前の進行方向に、私のクラス担当の先生がいて、泳いでいる間、ずっと私に声をかけて励まし始めたのです。疲れてきて足をつこうと思うのですが、先生が前から「よし、その調子! もう少しや! 頑張れ!」15メートルのラインに来たときに、今までここまでしか泳げませんでしたが、先生は「あと5メートル行けるでしょう! その調子ならいけるから、そのまま泳いで!」と声をかけるのです。私はその声を聞きながら、もう限界にきていたのですが、「後少しだけなら・・・」と泳ぎ続けました。結局、その励ましの声の通りにしていたらいつの間にか25メートル泳いでいたのです。ゴールした時に先生は、「よくやったな~ 泳げたやないか~」と声をかけてくれて、嬉しかったのと同時に、「もしかしたら、あのような声をかけてもらえたら、もっと泳げるかもしれない」と思ったのを、今でも覚えています。
神さまは、聖霊として、私たちのすぐ傍にいて、「もう少しだよ! 大丈夫! あなたなら我慢できるよ! 乗り越えられるよ!」と毎日毎日声をかけてくださっておられることをご存知でしょうか? 誰の愛も感じないときに「わたしはあなたを愛しているよ」と囁き続けておられる声が聞こえないでしょうか?
「わたしは限りなき愛をもってあなたを愛している」(エレミヤ31の3)