ある医師の遺言・・・
ある村に有名な医師が住んでいました。村の人たちは病気になると、みんなこの医師の所へ行って治療を受けました。彼は患者の顔色と、歩く姿を見るだけで、どこが悪いかを見極めて薬を処方することができる名医でした。そのような彼も年をとり、余命いくばくもないある日、村の人たちが医師のもとへ集まってきました。臨終を前にして、彼は人々に話しました。「私よりはるかに立派な3人の医師を紹介しておきます。その医師の名前は食べ物、睡眠、運動です。食べ物は腹八分目で、決して食べ過ぎないでください。夜中前には寝て、日が昇れば起きてください。そしてよく歩くならば、多くの病気は良くなるでしょう。」
話をしていた医師は、苦しくなったのか、しばらく無言になりました。そして再び話を続けました。「ところで食べ物と睡眠と運動は次の3種類の薬を共に服用する時、効果があります。」人々は先ほどよりもさらに耳を傾けました。「肉体と共に魂の健康のために必ず必要なのは瞑想と祈りと愛です。肉体だけ元気なのは片方の健康です。魂と肉体の両方が等しく元気になってください。瞑想の薬は毎日一定の時間に一生たゆまず服用しなければなりません。祈りは副作用が全くない万病に効く薬です。緊急な出来事がある時は、たくさん服用してもかまいません。愛は常備薬です。いつも服用してください。最も重要な薬です。
医師は、自身が生きている間に悟った重要な事柄を、人びとに分かち合った後、平安な姿で静かに目を閉じました。
私たちは、お金もかからないこの薬をどれくらい摂取していますか?

人はこの地上での問題解決や命を延ばすために必死に生きています。でも人間の死亡率は100%です。死んだ後の永遠を、どこで過ごすのかを真剣に考えて備えなければ、この地上での本当の解決はないのです。