先週は寂しい出来事と嬉しい出来事が同時に起こりました。また今までの祈りの答えを見、神の言葉の成就を体感する不思議な週でした。
6月27日早朝、私たちの教会で一番長く祈られてきた、辛くともニコニコ顔の中原豊子さんが天に召されました。前の週に危険な状況になったことを知り、先週の日曜日、お祈りに行かせていただいた。痩せた豊子さんが精一杯の笑顔を見せてくれました。長男の勇樹さんは、1年位前からすでに私が行なっていた聖書入門セミナーや人生セミナーに奥様と何度も出席して多少の知識はあると思ったので、帰り際に見送りに出てくれた彼に、こう言って別れた。「もしお母さんが召されるようなことがあっても、悔いの残らないように精一杯の親孝行してください。お母さんはあなたの救いのために祈っておられました。たぶん今できる最高の親孝行はイエス様を信じてお母さんと同じ天国にいけるように信じる決心をすることだと思うよ。もしその決心ができたら、申し出てください。お母さんの前で洗礼式を行ないます。ただし情に流されてとか、勢いでというのは駄目ですよ。考えてみてください。」
その二日後、彼から電話があり「すべてを理解できたわけじゃないけど、信じて飛び込んでみないとわからないこともあると思いました。決心しましたので洗礼をお願いします」この報告をその日お母様にもしたそうです。そして次の日27日の早朝、天へ凱旋していかれました。
生かされている間に洗礼式とはいきませんでしたが、召されたその日の夜に亡骸を前にして、急遽、前々夜式と洗礼式を執り行いました。感動感動のひと時でした。豊子さんの長年の祈りの成就を見ました。それと同時に、ガンの完全な癒しも死を通して成就したのです。今はもう病の肉体を脱ぎ去って完璧な神様が与えてくださる栄光の体をいただいて、天国から私たちを見守っているのです。
そしてもう一つの奇跡・・・豊子さんのお母様の秀子さんが洗礼式の後で恵まれた表情でこう言われた。「今の私は、悲しみより喜びの方が勝っています!」    「死は勝利にのまれてしまった」(Ⅰコリント15:55)