2010年6月6日は、関西カルバリーフェローシップがスタートした記念日です。今月で2年になりました。思えばゼロからの開拓は二度目の経験です。一回目は今から19年前にアメリカのカルフォルニア州での開拓でした。その時は家族で派遣されましたので、ゼロではなかったように思います。家庭礼拝からの出発でした。受洗者も与えられました。しかし今回の関西での開拓は、その時とは違った形になりました。単身赴任で、しかも子供たちは海外留学で、みんなバラバラ。人間的に計画していたこととは想定外のことも起こって、果たしてどうなることやら?といった心境でした。私の心を支えたのは、創世記28章に記されているヤコブがベテルという場所で経験した出来事でした。兄エサウの怒りにふれて逃げるようにして一人旅が始まりました。ヤコブは不安で満たされていました。自分がこれから行こうとするのは未知なる場所、兄から命狙われている恐怖、一人身の寂しさ、何もない荒野の旅をまっとうできるのかという心配・・・石を枕にして寝ているときに、夢を見ました。一つのはしごが地の上に立っていて、天にまで達していて、神の使たちがそれを上り下りしている光景でした。そして神が彼のそばに立ってこう言われました。「わたしはあなたと共にいて、あなたがどこへ行くにもあなたを守り、あなたをこの地に連れ帰るであろう。わたしは決してあなたを捨てず、あなたに語った事を行うであろう」(28:15)
それを見たヤコブは夢から覚めて悟りました。「まことに主がこの所におられるのに、わたしは知らなかった」
 私はこの言葉にどれだけ励まされたかわかりません。そしてスタート時点から私の背中を押すかのようにして助け手を備え、救われる人たちを与え、不思議な導きばかりが起こりました。そのことを書き出すとこのスペースでは全く足りません。まことに主がおられたのです。
 私たちの人生には、心配、恐れ、不安、孤独、痛みがつきものですが、その現実にも神がおられて、共にいてくださることを悟るならば大きな力になります。あなたの気分や感情ではなく、信仰に立ち続けて下さい。