19世紀末、プロイセン王フリードリヒ2世は、聖書の真理性についてチャプレンと討論しました。当時の王は、理神論者の悪影響を受け、聖書を疑っていました。「あなたの聖書が本当に神から来たものか、その証拠を説明してみよ。」王の質問に、チャプレンはこのように答えました。「一言で申し上げることができます。イスラエルです。」チャプレンの答えに、王は沈黙しました。チャプレンは、数え切れないほどの苦しみと迫害を受けたイスラエルが今も存在するという事実を挙げました。
聖書に記録として残されているイスラエルに対する迫害は、民族が形成された頃に、エジプトから激しい迫害を受けることに始まりました。それから士師の時代には、北イスラエル王国は、シリヤ軍隊の侵略と圧迫を受け続けて、後にアッシリヤによって滅ぼされました。南ユダ王国は、バビロンによって滅ぼされ、その後もユダヤ人は、ギリシアとローマ、中世期にはヨーロッパ、20世紀にはナチスの激しい迫害を受けました。しかし敵はイスラエルに勝利することができませんでした。歴史の中で自国を失い、全世界に散らされたユダヤ人はどうなったでしょうか? 1948年、イギリスによる委任統治期間が終了後、テルアビブで初代首相ベングリオンによる独立宣言が行なわれたのです。しかし、その周辺のアラブ諸国がこれを認めず、武力攻撃を開始しました。周囲をアラブに囲まれ、昨日建国したばかりのイスラエルの小さな軍隊では勝ち目がないと思われていましたが、なんとこの戦争にイスラエルは勝利するのです。これ以来、イスラエル軍とアラブ軍との間には戦争が何度も行なわれているのです。4千年にも渡る歴史を調べてみても、イスラエルの生存を説明できる言葉はありません。ただ一つ言えることは、「あなたを守り祝福する」という神のイスラエルに対する契約のゆえであります。そして「あなた(イスラエル)を祝福する者をわたしは祝福し、あなたをのろう者をわたしはのろう」(創12章3節)の言葉通り、今までイスラエルを援助してきた国々は祝福されています。
神の計画を応援する者は祝福されます!私たちも選びの民なのです!