カナダの「シャインツマン」という新聞に掲載された実話でです。
クリスマスの夜のことでした。一人の女の子が冷たい北風が吹きぬける暗い道を歩いています。どこまでも続く高いレンガの塀のそばの道を、女の子は小さなプレゼントを胸に抱いてブルブル震えながら歩いていました。実は、そのレンガの塀の内側には刑務所で、その子のお父さんが殺人犯で収監されていのです。やがて刑務所の門のところまで来た女の子は守衛に言いました。「お願いです。お父さんに会わせてください」しかし守衛は言いました。「ダメだ。もうとっくに面会時間は過ぎている。明日来なさい」「明日は、もうクリスマスは終わってしまいます。お願いです。ちょっとだけ・・・」「ダメと言ったらダメなんだ!」守衛は怒鳴りました。とうとう女の子は泣き出しました。ちょうどそこへ刑務所長が通りかかりました。かわいそうに思い声をかけました。「おじさんが、そのプレゼントをお父さんに渡してあげよう。今すぐに手渡してあげるから泣かないで帰りなさい」実は、その子のお父さんは、乱暴で、凶暴で、刑務所の規則など何も守らない手のつけられない囚人だったのです。独房の中で、所長からプレゼントを受け取ったその男は、リボンをほどきました。中に一枚の紙切れがありました。「大好きなお父さんへ。お父さんが殺人犯だということが恥ずかしいと言って、お母さんは家を出てしまいました。クリスマスに、お父さんにプレゼントを贈りたいと思いましたが、お金がありません。そこで、お父さんが優しくなでてくれた、私の巻き毛の髪を切りました。これを、今年のプレゼントにします。お父さん、私はどんなに辛くても、寂しくても、お父さんが帰ってくるまで頑張ります。お父さんも頑張ってください。刑務所は寒いと思います。お父さん、風邪を引かないでね・・・」
読んでいく男の目から、どっと涙が溢れました。箱の中から少女が贈った髪の毛をつかみ出すと、その中に顔を埋めて泣きました。その次の日、男は、まるで別人のように最も模範的な囚人に変わりました。
神さまの愛を受け入れたら、あなたの人生も驚くほど変わります!