アメリカにこんな子供向けの本があります。

一人の女の子がいました。ある日、両親はその子を、金色のアーチのある神殿に連れて行きました。その神殿では、ハンバーガーにおもちゃがついた「ハッピーミール」というセット商品が売られています。神殿の人たちは、「さぁ、皆さん、これを買って食べる人は、誰でも幸せになれるよ」と呼びかけながら売っています。それを聞いた女の子は自分もそれが欲しいと言いました。両親は答えました。「ダメ。こんなものに騙されちゃ」彼女が欲しかったのは、おまけの付いているチーズバーガーではなく「幸せ」だったのです。そこで言いました。「お父さん、私はこのハッピーミールが欲しいの。これを買ってくれたら、一生、何もおねだりしないわ。これがあれば、わたしは一生、満足していられると思うの。だから買って。お願い」そこまで言うのなら、とお父さんはハッピーミールを買ってあげました。ところがなんと、そのハッピーミールは、彼女の願い通りのことを彼女にしてくれたのです。彼女は満ち足りた心を持つ明るい女性に成長しました。彼女の人生は必ずしも幸せとは言えませんでした。結婚した夫は、3人の小さい子供を置いて蒸発し、彼女にはお金もありませんでした。子供たちもまともには育ちませんでした。彼らは、学校は途中でやめ、彼女にさんざん苦労をかけ、最後には彼女を置いて家を出て行ってしまったのです。年老いてからの生活は、ささやかな年金暮らしの日々でした。それでも彼女は、不平も言わず、平和に暮らしていました。自分は本当に幸せ者だと思いました。それからも、彼女はいつまでも幸せに暮らしましたとさ・・・というお話です。

現実の世の中にも、ハッピーミールのようなものがあって、それさえ手に入れたら自分は幸せになれると思う時があります。でも実際にはそんなうまい話はどこにもないのです。「人生は10%があなたの体験で、90%はあなたがその体験にどう反応するかによって成り立っている」と言われます。あなたの心の姿勢が人生を明るくも暗くもするのです。これも神さまの恵みです。主にあって強くあれ!