私の幼い頃は、戦争ごっこをよくしたものです。ところが、不思議にも、私はいつも負けていました。こてんぱんに殴られて、いつも目に涙をためて家に帰ったものです。こういう場合、一般的に母親の反応はどのようなものでしょうか。「男の子のくせにやられてばかりで!」とどなるでしょう。「恥ずかしくないの?」と叱ったり、子どもを殴った相手の家に行って怒ったりする母親もいるでしょう。アメリカのファーストレディーであったヒラリーの母親は、ヒラリーにいつもこのように言ったそうです。「やられたら、やり返しなさい!」しかし、私の母は決してそのように教えはしませんでした。母は、殴られて返って来た私に言いました。「友だちに負けたくないでしょう? おまえが友だちに勝つ方法は、ただ一つよ。それは、イエス様をしっかりと信じることだよ。イエス様をしっかりと信じることが、戦いに勝つ方法なのよ。」
 イエスをしっかりと信じることが勝つ方法なら、友だちと戦争ごっこをするときも、イエスのように反応することが正しいことではないでしょうか。殴られたからといって殴り返したり、戦争ごっこはいやだからと言って友だちを遠ざけることではありません。今まで、母の教えのおかげで、私は他人に負けることが苦にならずに生きてきました。世俗的な価値観とはまったく違った聖書的な価値観を持っていた母の教えのおかげで、私は全世界に多くの友人がいます。
(パク・スウン著「私たちパパとママになりました」より抜粋)

 私はこの世の価値基準の中で苦しんだ時代がありましたが、聖書に触れてから徐々にに価値観が変わりました。そして苦しみがいつのまにか消えていたのです。そして自分の子どもたちがこの世の基準で苦しまないように、こう教えてきました。「学歴やお金があってもなくても問題ではないよ。もし自分が誇るためのものになるのならそんなものはない方がいい。もし神さまのために用いるのであれば得てもいいでしょう。」
勝ち組とは誰でしょうか?イエスを神の子と信じる人です。(Ⅰヨハネ5:5)