東日本大震災では、多くの町が津波によって壊滅的な被害を受けました。アメリカでも、過去に何度かハリケーンによる洪水で町が水没するという災害に遭ったことがあります。当時のアメリカ国内でのテレビニュースのインタビューで被災者の多くは、不満を訴えていました。「政府の対策が遅い・・・エアコンが水に浸かってしまって壊れて、暑くて大変だ・・・下水が臭くて、病気も蔓延している・・・」など、現実の厳しい状況を描写した内容でした。しかし、誰が見てもその顔が輝いている一人の被災者の女性にマイクが向けられたとき、驚きの答えが返ってきたのです。インタビュアーが女性に問いました。「何か問題はありますか?」すると、「いいえ、問題はありません。命守られ、家族も守られ、今、こうやって健康でいることができることを嬉しく思います。」そして突っ込んで聞きました。「エアコンがなかったら暑いんじゃないですか?」女性は答えます。「いいえ、私の家は全部流されましたから、そんなものは何もありませんよ。でも、私にこの聖書がある限り、何ものをも私の平安と喜びと希望を流すことはできません。私は心から神さまに感謝しています。これさえあれば大丈夫なのです!」大柄なその女性は聖書を掲げながら輝いて答えていました。
マザーテレサは、自分が願っている方向へなかなか物事が進んでいない時、「私たちは急いでいても、神さまは急いでいらっしゃらないようですから・・・」又、経済的な問題と直面したときには、「お金なら大丈夫です。神のご意志なら集まります。集まらなかったら、主がお望みではなかったということです。」と言ってのけました。
これらの告白は、一体何なのでしょうか? これが信仰の力なのです。信仰が人の中に入ると、驚くような力が与えられるのです。誰もが天国に住みたいと思っています。でも、今すぐにでも自分の心の中に天国をつくり出すこともできるのです。
「人知ではとうてい測り知ることのできない神の平安が、あなたがたの心と思いとを、キリスト・イエスになって守るであろう。(ピリピ4の7)