カナダとアメリカの国境にある世界で最も大きく美しい滝の一つに、ナイヤガラの滝があります。以前にドイツの綱渡り師が、カナダとアメリカ側の岸に鋼鉄を張って、そこを渡って見せたそうです。背中に何か重いものを乗せて渡りました。そして渡り終えた時に拍手喝采でした。この綱渡り師は言いました。「皆さんは、私が人を背負ってでも、ここを渡ることができると思いますか?」そこにいた調子の良いアメリカ人の一人が、「勿論、あなたなら渡れますよ!」と言いました。そこでこの綱渡り師は尋ねました。「そうですか? では、あなたを背負って渡ってみせましょう。」そうするとその男性は、「いえいえ・・・それは遠慮します・・・」威勢の良かった人は、よわよわしい声で拒否しました。そのようなやり取りをしていましたが、結局、誰も綱渡り師に身を委ねることができないことがわかったときに、小さな少年が出てきました。「僕を背負って渡ってください!」綱渡り師は、その子を背負って渡り始めました。しかし、この少年は、ニコニコしながら手を振ったり、ピースしたりで、見ている方がハラハラ・ドキドキしていました。そして無事に渡り終えることができました。人々は少年の勇気ある申し出を称えながら質問しました。「よくやったね! 怖くなかったの?」少年はニコニコしていましたが、やがてこう言ったそうです。「実はね。あの綱渡り師は、僕のお父さんなんだよ。」
この少年は、お父さんに全幅の信頼を持っていました。みなさんの周りに信じることができる人はいるでしょうか? ニュースを見ても、周りを見ても、信じ切ることが難しい世の中です。政治も、学校の先生も、社会も、親も子供でさえも、裏切ることがあります。何も信じることができない世界ほど、虚しいものはありません。しかし、もし、お父さんを信頼した少年のように、純粋に神という存在に委ねることができたら、人生何が起こっても安心があります。神が良いことも、悪いことも全部用いて、自分に最善をしてくださるという信頼からくる安心です。
一度、神に賭けてみてはいかがですか? 保証します!