医学の専門家が言うには、アルコール依存症の患者が自分はアルコール依存症だと認め、そこからの解放と心の平静に対する強い健全な欲求を持ったときには、その人はその時点で、すでに51%まで癒されているというのです。すなわち、自分が病気なのだという認識と、治りたいという願望が、その人の体に治癒力を高める何かが分泌するのだというのです。そして、そのような問題解決の達成に対する強い願望の心を持ったら、依存症による震えや喉の渇きなどは、自動的に消えていくそうです。逆に病気である認識のない人や、治りたいという願望を持たない患者には、そのような現象は起こらないとのこと。
このように私たちの心の姿勢というものが、私たちの体や生活や心の状態にまで影響しているのです。自分の好きなことだけをしたり、自分と馬の合う人とだけ付き合うことができれば平穏な毎日を過ごすことができると思いますが、現実にはそういうわけにはいきません。私たちのストレスになる出来事は必ず起こるものです。その時に、私たちがどのような心の態度を持つかによって、その重荷が重くなったり軽くなったりするのです。
南アメリカの多くの少数民族の中には、30歳にも満たないまま死んでしまう大変寿命の短い部族があるそうです。学者たちが調べてみると、土で造った塀の中にいる虫が原因であることがわかりました。その虫が毒素を出すので、それを吸いながら生活している人々は正常に生きることができないということでした。そこで学者たちは彼らに生きる方法を3つ教えました。①殺虫剤で虫を退治する。②塀を壊す。③他の場所へ移住する。しかし、この部族はどの提案も受け入れずに、依然短命の道を歩んでいるそうです。変わりたいという意志の欠如の表れであります。
イエス・キリストを信じたら救いは確実です。しかし天国へ行くまでの人生、私たちの心をどのように保つかによって、喜びの多いものになるか不平不満ばかりになるかが決まります。喜びを勝ち取るためには、不動なる神の言葉にしがみつくことがポイントです。